表題番号:2016S-143 日付:2017/03/09
研究課題金融市場における投資家の期待形成と金融危機抑制のための銀行規制に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 准教授 石川 竜一郎
研究成果概要
    本研究では、資産取引実験を通じて実際の取引データを収集・分析した。特に注目した実験設定は以下である。
1: 過去の実験設定より取引期間(回数)を大幅に増やしたとき、これまでの実験で観察された性質が観察できるか。すなわち、その性質は頑健か
2: 中央銀行の量的緩和政策が資産価格バブルの抑制に有効か
    1 については、これまでの性質の頑健さが示された一方、フラット・バブルというこれまでとは異なる現象が観察された。2については、中央銀行が国債市場で国債を買い取る量的緩和政策が高い価格を維持することになり、中央銀行による国債販売は資産価格を抑制することが観察され、量的緩和政策の一定の有効性を確認することができた。