表題番号:2016S-087 日付:2017/03/29
研究課題精密制御分子触媒を用いたフェノールの炭素-ヒドロキシ結合のアミノ化反応
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助教 武藤 慶
研究成果概要
遷移金属触媒を用いたハロゲン化アリールと有機金属化合物とのクロスカップリング反応は信頼性の高い分子連結反応である。しかし、アリール化剤にハロゲン化アリールを用いなければならないという制約がある。この制約の解決にむけフェノール誘導体やアニリン誘導体を用いたクロスカップリング反応の開発が世界中で行われている。
本研究ではフェノールと同様にユビキタス構造体であるカルボン酸誘導体を用いて検討を行い興味深い反応を発見した。具体的に、独自に開発したPd触媒と銅触媒、そしてアミン存在下、芳香族フェニルエステルとアルキンを反応させることで、脱カルボニルを伴いながらアリールアルキンが生成することを見出した。