表題番号:2016S-042 日付:2017/04/10
研究課題子ども・若者の「逸脱」的なインターネット利用観と主体形成に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 助手 北嶋 健治
研究成果概要
 本研究の目的は,未成年のメディア利用に対する「逸脱」のまなざしを,その意味的な解釈過程の観点から明らかにすることにある.今年度は,とりわけ2010年代のインターネット関連の少年非行報道について,分析と予備的考察が行われた.
 まず,2010年以降の事件報道においては, 以前の報道と比較し,それまでは軽視されがちであった「サイバー犯罪」の事件の個別の報道数が増加するという傾向が明らかになった. また,個別の事件類型ごとに行われた分析からは,2010年代の「ネットいじめ」事件の報道における,ネット投稿を行った「加害者」の「被害者」視の傾向が判明し,これらの傾向についてのさらなる検討が今後の課題となる.