表題番号:2016S-027
日付:2017/04/10
研究課題ウラジーミル・ナボコフにおけるマクシミリアン・ヴォローシンからの影響の研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 助手 | 澤 直哉 |
- 研究成果概要
- ナボコフとヴォローシンの影響関係を研究するに当たって、本研究ではベルクソンの思想からの影響という両者の共通項に焦点を当てた。ナボコフの作品に見られるベルクソンからの影響に関しては、『物質と記憶』を中心とする時間論に関する議論が通例取沙汰されるが、そのような時間や空間といった思弁的な議論と密接に関わりながら展開される具体的なモティーフ(身体、衣服、言語、仮面など)が、ベルクソンを中心としてヴォローシン、ナボコフにおいて共有されていることを確認することで、むしろ表象論・イメージ論的な文脈での両者の影響関係を浮かび上がらせることができた。