表題番号:2016S-020 日付:2017/04/05
研究課題異人歓待の倫理と宗教の関わりに関する人類学的考察-フランス、ブルターニュの事例から
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 准教授 國弘 暁子
研究成果概要

異人歓待の倫理と宗教の関わりについて、人類学的調査に基づく考察を目的とする本研究の背景には、 既存のジェンダー規範を捨てた生き方をする人々とのフィールドワーク経験がある。 北インドの女神寺院において、外見からして異質である人々を、異質な存在のまま、女神に帰依する者として、複数の人々が享受する場面に何度も遭遇してきた。そのような、アジアにおける異人歓待と同様の習俗は、西欧圏ではキリスト教の普及によって廃れてしまったとする議論は多い。本研究ではその点を検証すべく、フランス西部のブルターニュ地方で毎年開催される聖人祭に着目して 、聖人という外部からの侵入者の扱われ方に関する現地調査を20178月に実施した。