表題番号:2016K-328 日付:2017/04/10
研究課題中国の「一帯一路」構想と朝鮮半島政策への影響に関する調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 教授 李 鍾元
研究成果概要

 本研究は、中国の「一帯一路」構想が朝鮮半島に及ぼす影響について、政策論的な観点から調査、分析することを目的としている。具体的には、韓国や中国での資料調査や関係者面談を行い、基礎資料や研究文献などを収集し、分析を進めた。とりわけ、中朝国境地帯に位置し、中朝経済関係の現場でも延辺朝鮮族自治州では、延辺大学が主催した豆満江フォーラムに招待参加し、現地調査を行った。

 調査結果の内容は、「一帯一路」構想と朝鮮半島の関連について、中韓関係と中朝関係の二つの部分からなっている。「一帯一路」構想は朝鮮半島を直接の対象とするものではないが、韓国朴槿恵政権が掲げた「ユーラシア・イニシアティブ」と重なる部分が多く、中韓関係のあり方に影響を与える要素をもっている。中朝関係では、同構想が中朝間の経済協力に拡大適用される可能性を考察する。