表題番号:2016K-317 日付:2017/04/09
研究課題バイリンガル音声合成を用いた英語の日本語訛の強度と発話理解度の判定
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 教授 近藤 眞理子
(連携研究者) 国際学術院 助手 小西隆行
研究成果概要
日本語話者にとって英語の/l/と/r/がどのように聞こえているかを、/l/と/r/の割合を/r/100%から/l/100%まで変化させた英語音声と英語訛のある日本語音声を用い、日本語話者が英語らしいと感じる発音はどのようなものかを検証した。
その結果、/l/の代わりに典型的な英語の/r/の音である後部歯茎接近音または反り舌音を多用した発話(80%以上)が、英語母語話者らしい英語の発音と判定された。一方、英語訛のある日本語の判定では、ラ行子音に/r/の音を多用した発話(60%以上)が英語話者の話す日本語と判定された。/l/の割合が80%の日本語を英語話者の日本語と判定した被験者はいなかった。