表題番号:2016K-309
日付:2017/04/10
研究課題日本モダンダンスの系譜における伝承と変容―系譜の再考とアーカイブ構築―
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 教授 | 杉山 千鶴 |
- 研究成果概要
日本のモダンダンスのパイオニアを輩出した帝国劇場歌劇部(1911年設置)では我が国で最初にバレエ教育がなされたが、パイオニアたちはいずれもバレエの道に歩んでおらず、習得されたバレエの行方も不明である。本研究はこのうち小森敏とその門下から唯一輩出された藤井公(1928-2008)・利子(1937- )夫妻に注目し、借用或いは譲り受けた膨大な資料を用いて行った。
得られた成果は以下の通りである。
1.小森敏について新たに得られた資料のデータ化を行った。
2.小森敏舞踊研究所、藤井公・利子舞踊研究所のレッスン内容を考察した結果、本事例に限れば、帝国劇場歌劇部で指導されたバレエはモダンダンスの中でトレーニングのひとつのメニューとして継承されていたことが明らかになった。