表題番号:2016K-277 日付:2017/03/28
研究課題森林と農地間の土地利用変化に伴う炭素変動量評価に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 天野 正博
研究成果概要
我が国は2030年に温室効果ガスを2013年比で26%削減する目標を、2015年に合意されたパリ協定で提示した。そのうち、土地利用部門では1割の2.6%相当分を吸収し、他部門の排出量を相殺する予定である。しかし、森林の林齢構成が高齢化することにより、森林分野の吸収量は大幅に減少していることが分かった。また、農業分野でのCO2吸収は農地への堆肥の投入がもっとも確実であるが、国際競争力のある農業への転換政策は、化学肥料の多投入により温暖化対策とは相反する活動になる。なお、土地利用分野でもっとも温室効果ガスを排出するのは、土地利用が変化する場合である。これについては、排出量を推定するための基礎データの収集を行った。