表題番号:2016K-275 日付:2017/03/28
研究課題母親の哺乳・離乳に関する選択の実態とその要因の時代変化を把握するための全国調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 根ケ山 光一
研究成果概要

2012年に全国47都道府県市部郡部218か所における3歳児健診で母親を対象に実施した哺乳・離乳に関する調査を,同じ対象地域に同じ質問紙によって2017年に再度調査した(現在も回収継続中)。母乳終了平均月齢±SDは2012年が13.23±8.55か月,2017年が13.94±8.28か月であり,両時期間に有意差はなかった。両時期間における母乳イメージと人工乳イメージの11項目にわたる質問からは,2012年から2017年にかけて一貫して母乳のイメージが相対的に低下し,人工乳のイメージが逆に上昇していることがわかった。母乳をやめた最大の原因を出具合とした母親は2012年に多く,母の仕事とした人は2017年に多かった。このように2012年に比べて2017年は,母乳志向性がやや弱まっていた。