表題番号:2016K-257 日付:2017/04/09
研究課題温暖化対策等超長期に便益が発生する公共プロジェクトに用いるべき割引率に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 赤尾 健一
研究成果概要
 長期プロジェクトの費用便益分析で用いるべき割引率に対するモデルについて考察した。その中心的な課題は確率的割引率の定式化であることがわかった。不確実性を含む通時的交換経済モデルであるいわゆる Lucas Tree に基づいた C. Gollier の一連の研究がある。より抽象度の高いモデルは L. Hansen and J. Scheinkmanによって分析されている。最も新しい研究は Qin and Linetsky (Econometrica, 2017) である。確率過程と確率制御に関する深い知識が必要となる。