表題番号:2016K-245 日付:2017/04/03
研究課題LSI/PCBの自動配線アルゴリズムに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 渡邊 孝博
(連携研究者) 情報生産システム研究センタ 助手 蒋 欣
(連携研究者) 情報生産システム研究科 学生(博士後期課程) 潘 鉄源
(連携研究者) 情報生産システム研究科 学生(修士課程) 張 子驕
研究成果概要

  集積回路の設計において回路動作や性能に影響を与える配線設計は重要である。そのために複数ネットの配線長を揃える等長配線の自動化手法があるが、バス配線やクロック配線での遅延やスキュをより高精度に考慮するために、ペア配線の対称性も問題となっている。本研究では多層配線においてペア配線を対象形状にする手法を研究した。配線経路探索では、最大フローアルゴリズムを利用して効率よく所望の経路を探索する。対称形状の評価のために、配線長、配線折曲数、配線方向の関数である対称度(symmetrical rate)を定義した。実験の結果、提案手法による配線経路は対称度か高く、少ない配線層で、経路探索時間も従来手法と比べて短縮できることが示された。