表題番号:2016K-211 日付:2017/02/23
研究課題ゲノム解析から探る亜硝酸酸化細菌Nitrospiraの生理生態
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 常田 聡
(連携研究者) ナノ・ライフ創新研究機構 次席研究員 藤谷拓嗣
研究成果概要
亜硝酸酸化細菌であるNitrospira sp. ND1株とNitrospira japonica NJ1株の比較ゲノム解析を行った。ND1株とNJ1株のゲノム配列からコードされている遺伝子を同定した結果、ND1株は4602の候補遺伝子(CDS)を、NJ1株は4151のCDSを保有していることが明らかとなった。各CDSから両株の代謝経路、微生物構造を予測した結果、TCA回路、解糖系、電子伝達系に関して、2系統の分離株で違いは確認されなかった。一方、運動性に関わる鞭毛合成、微生物間コミュニケーション機能に関わるクオラムセンシング機構、および窒素代謝経路の遺伝子に顕著な違いが確認された。