表題番号:2016K-192 日付:2017/04/10
研究課題アパレル産業女性労働者の世界からプロト工業化論を考える
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 岡田 敦美
研究成果概要

本研究は、1985年のメキシコ市大地震の記憶化の装置として作られた、記念碑や広場に関する研究を進めるなかで注目された、縫製業の集積地Aの性格付けを巡る経済史的な研究である。従来、ラテンアメリカの近代的製造業は、スペイン時代の手工業的な製造業から発展したのではなく、欧米からの新移民の持ち込んだ技術と資本によってもたらされ、前者は後者に取って代わられたと考えられてきた。本研究では、プロト工業化の理論の見直しを行いつつ、A地区の歴史を長期的に辿って、A地区の産業がプロト工業化の一例であると言えるのかどうか、検討した。その結果、農村経済との関連の有無が課題として残ることがわかった。