表題番号:2016K-187 日付:2017/02/20
研究課題南海トラフ地震による三重県沿岸部に架かる橋梁構造物の地震・津波リスク評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 秋山 充良
研究成果概要
 断層パラメータ,強震動の距離減衰や津波伝播,あるいは構造物の応答評価や耐力算定などに介在する種々の不確定性を統合し,強震動,あるいは津波により構造物が損傷する確率を算定する一連の手順を示した.各パラメータの継続的な見直しは,当然,必要であるが,この一連の手順により,各パラメータの変動が着目する構造物の安全性に及ぼす影響を定量的に把握することが可能となる.限られた予算の中では,全てのハザードに対して最悪のシナリオを想定し,対策を施していくことは困難である.起こり得るシナリオと,その評価に伴う不確定性を反映し,着目する構造物の安全性に最も影響する支配的なハザードを抽出,あるいは最も安全性の低い構造物を同定する上で,提示した信頼性のアプローチは有用である.