表題番号:2016K-182 日付:2017/04/10
研究課題動画像処理を用いた手術の段階の認識と予測の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 大谷 淳
研究成果概要
 手術における看護師不足への対策として看護師ロボットの実現が望まれている。我々は手術者を支援する看護師ロボットの実現を目指し、手術野の動画像を分析し、人間の看護師と同様に、自動的に手術の進行や状況を把握する方法の研究を行っている。既に我々は、傷の縫合手術を構成する6つの段階のうち2つの段階(手術者の手の動きに対応)を早期認識(early-recognition)する手法を提案し、有効性の見通しを得ている。本期間は、早期認識の対象を、傷の縫合手術における6つの動作に拡張する検討を行った。我々が既に開発した2つの段階の早期認識法を単純に適用する場合と、6つの動作(段階)の順序関係を利用する場合とを比較検討した。その結果、6つ段階のうちいくつかは順序関係を利用することが有効であるという実験結果が得られた。