表題番号:2016K-179 日付:2017/04/05
研究課題火山灰土壌に無機化合物を添加した高機能な汚染地下水浄化資材の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 香村 一夫
研究成果概要
本研究では,赤玉土,鹿沼土,アロフェン標準試料,黒ボク土 の4試料を対象として,その基本物性を調べた後,これらに様々な割合で酸化マグネシウム(MgO)を加えた混合材を用意し,それらの吸着能力の違いを検討した.被吸着溶液として人工海水を準備した.鹿沼土とアロフェン標準試料は非晶質・準晶質粘土鉱物に富む土壌であり,これとMgOを混合した吸着材では,その配合比率によってNa+,Cl-吸着量が変化した.例えば鹿沼土の混合材では土壌とMgOの配合比率が8:2のとき,Na+,Cl-の合計吸着量が最大を示し,土壌のみと比較して吸着量は増加した.以上より,このような混合材の塩分吸着能は配合比率により変化することが判明した.