表題番号:2016K-178 日付:2017/03/17
研究課題多言語環境の中「セミリンガリズム」:グローバル化時代の言語デバイドの検証
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 片田 房
研究成果概要
本研究では、バイリンガルとセミリンガルは表裏一体の関係にある可能性があることを明らかにするため、以下の活動を行った。 ①多様で複雑な言語環境を抱え、英語を教育の言語とするフィリピン共和国に焦点を当て、児童・生徒・学生の置かれている言語学的背景を整理した。 ②同国小学生の保護者と教員を対象とする言語意識アンケート調査票を独自開発し、保護者29名分と教員85名分の調査票を回収した。 ③ミンダナオ島における現地語と教育の言語との間の言語学的乖離を調査するため、タガカウロ語で語られる民話を収集し、ビサヤ語と英語への翻訳を行った。 ④上記アンケート調査を他の言語圏に拡大するための一環として、オーストリアの日本語教師を対象にパイロット調査を行った。