表題番号:2016K-166 日付:2017/03/04
研究課題希望順位つき資源の社会利得を最大化する準最適割当てアルゴリズムの提案
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 菅原 俊治
研究成果概要
タスク・資源割当ては基本問題であり、多くの応用がある。特に分散環境での割り当て問題が着目されているが、多くの場合、社会利得の最大化を目指している。他方、サービス利用者は個人や企業であり、それぞれ異なる希望順位を持ち、これが必ずしも共通の効用値とは整合しない。これまで、希望順位を考慮しながら社会利得を最大化する高速な計算方法を提案したが、これを拡張し希望順位を完全に反映できる方法を提案した。これを分散環境でのタスク割当て問題に適用し、(1)動的環境で時々刻々要求が入るタスクの割当てに柔軟に対応できること、 (2)希望順位の要求を各タスク割り当ての時点の段階で十分に反映できることを示した。