表題番号:2016K-162 日付:2017/04/03
研究課題物理モデルとスパースモデルに基づく音響情報処理
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 及川 靖広
研究成果概要
 物理モデルとスパースモデルに基づき各種問題の定式化,それを解くアルゴリズムの開発を行った.音を対象とした研究を進めるので、物理モデルとしては波動方程式を採用した.また,実際の環境にあわせて音源の空間的かつ時間的スパース性を仮定した.その条件の下で問題をモデル化,その最適解の探索を行い,光学的音場計測や音場可視化への適用,音源位置探査と推定された音源が生成する音場の推定への適用を検討した.その結果,雑音まみれの中から音情報の抽出,音が発生している位置,時間,さらには推定された音源が作り出す音場の推定を可能とした.空中のみならず、水中の音場についてもその有効性を確認した.