表題番号:2016K-160 日付:2017/02/20
研究課題脳波キーボードとP300波形の統合によるハンズフリーな認証システム
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 松山 泰男
研究成果概要


P300とよばれる脳波信号は、ヒトが特定の事象を認識したときに、約300ミリ秒後に現れるピーク電位のことである。この研究では、まず、0から9の数字を画面に逐次表示するキーボードを作成した(P300スペラー)。そして、被験者が思考している数字が光ったときに生起されるP300波形を計測し、正しいP300が得られたときの波形が有している個人性を利用するという二段階認証システムを作り上げた。このように設計したシステムにおいて、20人の被験者の平均誤り率により性能評価を行ったところ、4桁の数字入力の場合、誤許可率0%になる閾値を用いたときに3.9%の誤拒否率という非常に良好な性能が得られた。