表題番号:2016K-152 日付:2017/03/01
研究課題株式所有構造と企業パフォーマンス・長期戦略
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院経営管理研究科 教授 竹原 均
研究成果概要

研究課題 「株式所有構造と企業パフォーマンス・長期戦略」

研究課題「コーポレート・イノベーションと企業特性・資本市場評価に関する多面的研究」(科研費基盤C, 平成27-29年)において, 株式所有構造と特許情報との関係について検証し, 研究論文としてとりまとめた. そこでの分析から, 従来の多くの研究においては機関投資家として一括りとされている, 金融機関とその他企業(非金融)による株式保有比率の間に統計的に有意な負の相関が有ることが明らかとなった. そこで本研究課題では, 株式所有構造が,社会的パフォーマンス(Corporate Social Performance, CSP), 研究開発戦略, 市場流動性に与える影響を分析することを主たる目的とした.

研究成果としては, 以下の論文2編を執筆し, 現在, 査読付学術誌に投稿し, 審査中である

[1] Kubota, K. and H. Takehara (2016), "Innovation by Japanese family firms: Comparison with non-family firms."
株式所有構造のうち, 特に創業家持ち株比率に焦点をあて, 同族企業と非同族企業間での研究開発戦略の違いについて分析した.

[2] Suto, M.and H.Takehara (2016), "CSR and cost of capital: Evidence from Japan."
法人株式所有比率, 負債の銀行依存度が企業のCSR活動を介して, 資本コストにどのような影響を与えるかについて分析した.