表題番号:2016K-151
日付:2017/05/12
研究課題長期財務データによる会計政策と株価形成に関する実証的研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 大学院ファイナンス研究科 | 教授 | 薄井 彰 |
- 研究成果概要
わが国の会計制度は、1950年代から2010年代の60年間、利益と資本という集約した情報を適時的に開示しており、資本市場のインフラクチャ―として有効に機能していたことが確認された。1950年代以降、売上高情報と利益情報は決算期末までに株価に十分に織り込まれていた。わが国の会計制度は、戦後創設時に当時最新の米国の開示システムを導入したため、高い水準での完成度を達成していた。さらに、決算短信制度はわが国固有な開示制度であり、その業績予想情報の開示が株価形成に重要な役割を果たしていることが確認された。