表題番号:2016K-150 日付:2017/04/10
研究課題社会化メカニズムに関する新卒採用者と中途採用者との比較研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院経営管理研究科 准教授 竹内 規彦
研究成果概要
 組織社会化とは、「新規参入者が組織の外部者から内部者へと移行をしていく過程」(Bauer et al., 2007, p. 707) と定義される。本研究では、組織行動論及び産業・組織心理学の観点から、新卒採用者と中途採用者との間の社会化プロセスの違いの解明に焦点を合わせる。この比較的長期的なテーマの初期段階として、本課題では、組織サポート知覚と組織適応の媒介要因及び調整要因に関する文献レビューと一部定性的な調査を実施した。その結果、(1)新卒採用者と中途採用者とでは、適応を促す「サポート」の内容に体系的な違いがある可能性、及び(2)中途採用者は新卒採用者に比べ「リアリティショック」(Jones, 1983)を受けやすい可能性が示唆された。