表題番号:2016K-137 日付:2017/04/09
研究課題記念配当の決定要因
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 教授 谷川 寧彦
研究成果概要

 東証一部上場の非金融企業の20121月から201612月までの決算期についてパネルデータを作成し、記念配当実施に関するロジット分析を行った。5年間で得られた8717企業・年サンプルのうち、約20%にあたる1783企業・年が、創立○○周年記念や東証一部上場記念などの記念配当を実施した。固定効果モデルによると、株式時価総額の対数値、株主資本収益率(ROE)、過去5年間の株主資本成長率平均値という変数は、記念配当実施に有意水準5%でプラスの影響を、前年に比べ普通配当を増やしたり自社株買いを行ったりしている場合は有意水準1%でマイナスの影響を与えることがわかった。