表題番号:2016K-132 日付:2017/04/15
研究課題現代学問における問題性解決の為にクザーヌスの<イディオータ思想>を活用する試み
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 教授 八巻 和彦
研究成果概要
本研究(特定課題基礎助成)は、もう一つの同名の研究課題(特定課題B)によって交付された研究費と併せて使用しつつ実施された。クザーヌスにおける<イディオータ思想>では、無学者(現代的な表現をすれば「素人」)が、当時、制度的特権を安住して本来の任務をおろそかにしていた大学教授らを批判する。これを現代に応用すれば、批判の主たる対象は、国家から潤沢な研究費を供給されて国家の方針に則した「研究」をしている「科学者」や「技術者」ということになるはずだ。彼らの「研究」の到達点の一つがフクシマの原発破局であり、新たなニンジンが「防衛研究」である。それらを素人たる一般市民がいかに批判できるかを考えた。