表題番号:2016K-107
日付:2017/04/10
研究課題W・B・イェイツとパトリック・カヴァナーから見たアイルランド自由国
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 及川 和夫 |
- 研究成果概要
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イースター蜂起からアイルランド独立戦争の時期のW・B・イェイツの詩の文体の変遷を考察した。イェイツのこの時期の作品は彼のアングロ・アイリッシュの新プラトン主義者という自覚を深化した。
またアイルランド文学者としてのトマス・ムーアの先駆性を論じた。彼の出世作『アイリッシュ・メロディーズ』にはユナイテッド・アイリッシュメンの蜂起、その後のアイルランド併合、学友ロバート・エメットの蜂起が巧妙に盛り込まれている。この歌集は祖国アイルランドとイギリス、アメリカに対して2重のメッセージが潜ませてある。
またパトリック・カヴァナーの作品の再読と研究書、関連資料を精査し、論文執筆の準備を行った。