表題番号:2016K-084 日付:2017/03/07
研究課題唐代における瑞像に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 肥田 路美
研究成果概要
同時に受給している科研基盤研究(C)の研究課題「美術史料として読む『集神州三宝感通録』霊像垂降篇」を補う形で、諸家の間で概念の認識に幅のある「瑞像」という語について、歴史的な語義と用例について整理し、肥田路美編著「美術史料として読む『集神州三宝感通録』―釈読と研究(十)」に研究ノートとして発表した。また本号において、「西域天竺之瑞像」と称されて初唐以降大いに流行したいわゆる阿弥陀仏五十菩薩図を中心に、隋晋王楊広(煬帝)によって江南で収取され長安日厳寺に所蔵された著名な石影像など、初唐時代に瑞像とよばれた仏像を取り上げ、詳細に考証した。あわせて17年3月に四川省広元市の摩崖造像調査をおこなった。