表題番号:2016K-082 日付:2017/04/03
研究課題「歴史・時代小説ブーム」の戦後精神史(二大作家の比較研究による)
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 高橋 敏夫
研究成果概要
本研究は、戦後における「歴史・時代小説ブーム」の内実と意義を、とりわけ1960年代に顕著となる歴史小説ブームから1990年代から現在に至る市井小説ブームまでの五回のブームについて、ブームを中心で担った二人の作家の比較研究を軸に明らかにしようとする試み(科研費・基盤研究C)を補完する研究である。本年度は主に股旅もの長篇シリーズ『木枯し紋次郎』を書いた笹沢佐保と、笹沢の後をつぎ、独特な次郎長ものを書いた諸田玲子のの比較だった。以上の研究をより意義のあるものとするために、本研究は歴史・時代小説の「今」を毎月多数刊行される作品、雑誌掲載作品をによって考察。一部は、雑誌、新聞等に発表した。これまでの成果を一冊にまとめる作業を開始した。