表題番号:2016K-062 日付:2017/02/16
研究課題心理尺度構成手続きの特徴と変遷の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 小塩 真司
研究成果概要
本研究の目的は,心理学の研究手法のひとつである質問紙法の尺度構成に焦点を当て,文献のレビューを通してその変遷を明らかにすることであった。その中でも本年度は,心理学研究に公刊された論文の中から,再検査信頼性について報告している論文に注目した。尺度構成において再検査信頼性は頻繁に報告される一方で,その扱われ方については明確な基準が認められないからである。心理学研究より58文献が収集され,メタ分析が行われた。再検査信頼性係数の母相関係数は.76であった。検査間隔が長いほど再検査信頼性係数は低く,尺度に含まれる項目数が多いほど高くなることが示された。