表題番号:2016K-036 日付:2017/03/06
研究課題フランスおよびEUにおける内部者取引の規制
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 教授 鳥山 恭一
研究成果概要

 欧州連合の内部者取引の規制は、「市場濫用」の規制の一環として、従来の2003年1月28日の規則2003/6/CEに代えて、2014年4月16日の規則(UE)第596/2014号および2014年4月16日の指令2014/57/UEが制定され、前者の指令は2016年7月3日から適用され、後者の指令も2016年7月3日までにその規定を国内法化することが構成国に義務づけられていた。 
 2016年度は、そうした欧州連合の内部者取引規制にかかわる欧州連合司法裁判所の判決をとくにフランスおよびドイツの国内法との関係において検討し、その成果を以下に掲げる論文として公表した。それに加えて、現在、うえの2014年の規則および指令に対応するためのフランスの2016年6月21日の法律の内容を検討した成果をまとめている。