表題番号:2016K-032 日付:2017/04/10
研究課題ポライトネス要因に誘発された発話における言語表現の解釈プロセスにおけるポライトネス処理の考察
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 教授 首藤 佐智子
研究成果概要

 本研究では、言語形式の語用論的制約の操作事例において、ポライトネス効果が持続しない現象に焦点をあてて、その意味変遷や社会言語的に聞き手に与える印象等の考察を行った。「ポライトネス方略を伴う評価提示発話に対する聞き手の『値踏み』行動を考える」を他の発表者と著書にするために原稿を執筆中であり、現時点で発行に至っていない。また、謝罪における音声的特徴に着目した分析を行い、その音声的特徴が誠実性条件の伝達に関与し、操作可能な制約として機能していることを示した。この成果は、Sincerity Condition Revisited: Truth or Dare? と題して、201612月に電子情報通信学会思考と言語研究会で発表した。