表題番号:2016K-024 日付:2017/03/02
研究課題アカウンタビリティの現代的課題とアカウンタビリティ評価の可能性についての調査研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 大学院政治学研究科 教授 山田 治徳
研究成果概要
 本研究は「アカウンタビリティが説明責任に置き換えられた結果、政策評価にどのような影響がもたらされたのか」という疑問(リサーチ・クエスション)に対し、主に先行研究のレビューを踏まえた仮説の設定を行い、その成果をアカウンタビリティの現代的課題を明らかにし、アカウンタビリティ評価の可能性を問う研究に引き継ぐことを目的として行った。 わが国の場合、アカウンタビリティは説明責任と訳されることによって、目的、すなわち規範的な概念として「当たり前に良いこと(a good thing)」(Pollitt2003,p.89)として認識された結果、「評価疲れ」や「評価の過剰」、「コミットメントの低さ」など、アカウンタビリティ絡みの問題点が指摘されながらも、これらは何れも評価の実施過程に伴う問題として捉えられるに留まっていることが明らかになった。