表題番号:2016K-011
日付:2018/03/20
研究課題援助受け入れ国の金融政策と援助の効率性
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 准教授 | 金子 昭彦 |
- 研究成果概要
- 本年度は金融政策の有効性を論じるために,金融市場の不完全性を導入した成長モデルを構築した.本研究は,消費及び投資に利用できる一般財を生産する企業の生産関数にlearning-by-doingによる生産性の向上を導入し,各種政策や外生変数(企業の生産性,市場の独占度,異時点間の代替弾力性など)の変化が経済成長率の変化をもたらす構造となっている.分析の結果以下のことが明らかになった.1.預金利子率の上昇は経済成長率を高める.2.市場の独占度が下がると経済成長率が高くなる.3.貸出利子率の上昇が与える経済成長率への影響は解析的には曖昧である.