表題番号:2016K-006 日付:2017/04/13
研究課題中産階級の政治的立場に関する多次元的分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 唐 亮
研究成果概要

今年度の研究は中国を例に、中産階級の政治的な立場の変化を次のように検証した。1980年代、経済成長は初期段階にあり、中産階級は未熟でしたが、民主化を強く支持した。それは民主化運動の盛り上がりにつながった。1990年代以降、持続的な高度成長によって、中産階級は拡大し、全体として国全体の発展状況に満足し、安定重視の保守志向も強く見られた。しかし、それは中産階級は民主化の目標を放棄するのではなく、民主化の軟着陸とそれに必要とされる諸条件を重視した結果でもある。現状では、中産階級は市民社会の発展、制度改革や政治改良に積極的な姿勢を見せ、農民や労働者より政治参加の意思と能力は高い。