表題番号:2016B-298
日付:2017/04/10
研究課題高句麗・渤海からの外交使節の入境経路と古代国家の外交権に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 高等学院 | 教諭 | 柿沼 亮介 |
- 研究成果概要
-
本研究は、古代の外交使節の入境経路や発着地における外交機能・儀礼のあり方を検討することで、古代国家における外交権のあり方と、地方支配の関係の解明を目指すものである。
律令国家は、中央集権的な存在であり、外交権は天皇大権の一つであると考えられてきたが、律令国家の地方支配の限界性を考えると、外交権もまた、中央によって完全に掌握されたものではないのではないかという仮説について、加賀・能登、新潟、武蔵国高麗郡など例に実証することを試みた。
今後はさらに個別の地域研究の成果を積み上げていくことで、古代の外交と地方支配の関係についてより体系的な理解が進められると考えられる。