表題番号:2016B-289 日付:2017/04/04
研究課題『和泉式部日記』における二つの「殺す」贈答記事の位置づけに関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 松島 毅
研究成果概要
 両記事の「殺す」表現は、平安期の文学作品にはきわめて用例も少なく、用語としても場面性としてもやや奇異なものであり、プレテクストの存在が想定される。五月(あるいは六月)の記事に関しては漢籍からの引用を指摘する説もあり、検討を続けているが、当時の漢籍受容の実態も踏まえた考察が必要と考えている。