表題番号:2016B-266 日付:2017/03/29
研究課題北極海における国際紛争の予防・調整モデルに関する学際的基礎研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 国際教養学部 教授 池島 大策
研究成果概要
 北極海の氷の融解により、日本をはじめ国際社会の関心が北極海を巡る政治、経済等の今後に集まっている。中でも、欧州とアジアをつなぐ北極海航路の重要性が高まるにつれ、関係国間の協力や協調により軋轢を予防することが一層肝要となっている。北極評議会内部でも国際社会の関心を背景に、環境保護問題や生物を含む資源の保存・開発の問題に着実かつ迅速に対応を協議し、ACオブザーバーの日本は北極海航路の利用国として科学や環境に関するノウハウを活用し、議論の進展に積極的に貢献するべきである。他方で、国際法や沿岸諸国の国内法的な対応は、発展途上であったり未整備のままであったりするため、同海域におけるこれからの課題でもある。