表題番号:2016B-255 日付:2017/03/28
研究課題一過性持久性運動における翻訳動態変化の網羅的解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 鈴木 克彦
(連携研究者) 早稲田大学スポーツ科学学術院 日本学術振興会特別研究員 佐古博皓
研究成果概要
Ribosome profilingは、翻訳阻害剤等で翻訳中のリボソームをmRNA上に固定し、リボソームに包含されていないmRNA領域を酵素分解し、リボソームに包含され翻訳されていた領域を抽出・精製し次世代シーケンサーで解析することで、それぞれのmRNAが実際にどの程度翻訳されていたのかを網羅的に解析できる。本研究では、マウスの持久性運動によって骨格筋の個々の遺伝子の翻訳動態がどのように変化するのかを検討したが、運動の有無よりも転写動態と翻訳動態プロファイルとの間の差が大きいことが認められた。また、運動により転写・翻訳動態が有意に変動する遺伝子を解析したところ、転写レベルでは有意差が認められず翻訳動態のみが有意に増加した遺伝子が見つかった。