表題番号:2016B-228 日付:2017/03/16
研究課題離島の多様なアロマザリングネットワークにおける子どもと大人の共生
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 根ケ山 光一
(連携研究者) 中京大学 教授 小島康生
研究成果概要

 多良間島の母親に対する哺乳・離乳に関する質問紙調査と子どもに対する空間認知の調査が行われた。まず哺乳・離乳の調査では,東京・大阪に比べて多良間島の母親が,より親主導的な離乳観をもっていることや,その実施に際しての情報源として公的なサービスよりも親や親戚などの私的なアロマザーを重視していることがわかった。また子どもの空間認知の調査では,小学13年生に集落の千都を描いてもらったところ,かなり正確な地図を描くことができた。都会の小学生と違って,多良間島の子どもたちは,自分の足でさまざまな場所を行き来するといった経験が,リアルな知覚環境の発達に影響しているものと考えられた。