表題番号:2016B-212 日付:2017/04/09
研究課題稀な災害の発生不確実性とそれに対する人々の認知が経済成長に及ぼす影響に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 赤尾 健一
(連携研究者) 千葉大学 講師 阪本浩章
研究成果概要
  経済全体に影響を及ぼす災害と局所的に発生する災害の2種類を想定し、それらを取り込んだ経済成長モデルを分析した。災害は長期経済成長率に正の影響を与えることもあれば負の影響を与えることもある。Epstein-Zin-Weil効用関数を用いたモデルによって、危険回避性向ではなくそれは異時点間の代替弾力性によって決まることがわかった。また非常に稀な災害に関しては、災害にあわない期間の成長率と災害によるショックを含む長期の成長率の2つの成長率を考えることができる。災害の規模との関係において2つの成長率は異なる性質をもつことを明らかにした。以上、阪本浩章(千葉大学)との共同研究。またワークショップ「災害と適応の経済分析」を開催した。