表題番号:2016B-192 日付:2017/04/04
研究課題異方性二次元キラルナノ構造体の可逆・非可逆光学現象の検証
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 朝日 透
(連携研究者) 分子科学研究所 助教 成島哲也
(連携研究者) 早稲田大学先進理工学専攻 一貫制博士5年 中川鉄馬
研究成果概要
二次元で鏡面対称 (線対称) を有さないナノメートルサイズの形状を持つ「S」などの構造を異方的に整列させた集合体「異方性二次元キラルナノ構造体 (2D-CNS)」が、直線偏光の偏光面を回転させる性質「旋光性」や楕円偏光化させる性質「円二色性」を示すか否かを我々が独自に開発してきた「高精度万能旋光計 (G-HAUP)」を用いて可逆あるいは非可逆現象の検証を含め調べ、その発現起因 (空間反転対称性の破れ、時間反転対称性の破れ) にまで踏み込んで考察した。本研究成果は、光と物質の相互作用過程に、試料の構造や形状などの二次元的な非対称性がどのように関与しているのかを理解することにつながる。