表題番号:2016B-189
日付:2018/11/12
研究課題統合オミックスデータ駆動生物学の数理情報基盤
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 准教授 | 浜田 道昭 |
- 研究成果概要
- 様々なオミックスデータを情報解析するための方法として以下の研究成果を得た・メタゲノムデータを確率的にモデリングするための確率モデルの開発を行った.この確率モデルにおいては,自然言語分野で用いられるLDAを,メタゲノムデータに応用することにより,細菌群が推定することが可能となる.推定された細菌群と広く知られているエンテロタイプとの関連性を詳細に調べることにより,細菌群の生物学的意味付けを与えた.・シークエンシングデータから植物ゲノムの変異を同定するためのパイプラインを構築した.構築したパイプラインを用いて,植物の変異体(ミュータント)の解析を詳細に行った.本研究は,理化学研究所との共同研究である.・タンパク質やDNA配列のモチーフの確率モデルであるプロファイルHMMを,暗号技術を用いることにより,モデル情報およびクエリの情報を秘匿したまま検索を行う手法の開発を行った.本手法では,加法準同型暗号を用いることにより,足し算が暗号化したまま可能となることが本質的に用いられている.