表題番号:2016B-178
日付:2017/04/03
研究課題新規不斉含NHC配位子の開発に基づく不斉触媒反応と生物活性化合物合成への活用
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 中田 雅久 |
- 研究成果概要
- 光学活性ビナフチルがイミダゾリデンと八員炭素環を形成した新規光学活性C2 対称N-ヘテロサイクリックカルベン(NHC)のAuCl錯体、二つの光学活性ビナフチルがイミダゾリデンと含窒素七員環により縮環したC2 対称NHCのAuCl錯体を合成し、X線結晶構造解析により前者ではビナフチルの3,3’位フェニル基が立体障害によりイミダゾリリデンの窒素上置換基に方向性を与えていること、後者ではビナフチル骨格上のフェニル基が金属近傍に固定されることを確認した。1,6-エンインのエナンチオ選択的環化は前者を用いると最大で収率98%、44% eeで、後者を用いると最大で定量的収率、78% eeで生成物を与えた。