表題番号:2016B-170 日付:2017/02/24
研究課題幅広い抵抗領域で連続的に変化するシナプス動作素子の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 長谷川 剛
研究成果概要
金属酸化物系材料を主材料とするギャップ型原子スイッチを実現し、半導体回路との集積化を可能とすることで、脳型情報処理技術の飛躍的な発展に資することを目的として研究を行った。金属酸化物として酸化タンタルを用い、析出・固溶金属として銀および銅を用いて試料を作製した。原子間力顕微鏡を用いてスイッチング動作の基本現象である金属原子の析出と固溶の制御が可能であることを確認した。さらに、ギャップ層として有機分子薄膜を用いて素子構造を作製し、その素子動作の実証実験を行った。その結果、硫化物を用いた従来型のギャップ型原子スイッチと同等の素子動作を実現することができた。以上により、本研究の目的をすべて達成することができた。