表題番号:2016B-167
日付:2017/03/24
研究課題カオティックビリヤードレーザーに関する波動・光線対応の研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 原山 卓久 |
(連携研究者) | 物理応物専攻 | 修士2年 | 鈴木慎 |
(連携研究者) | 物理応物専攻 | 修士2年 | 関口峻矢 |
(連携研究者) | 物理応物専攻 | 修士2年 | 小山廣英 |
(連携研究者) | 物理応物専攻 | 修士1年 | 川嶋悠太 |
(連携研究者) | 物理応物専攻 | 修士1年 | 折原眞児 |
(連携研究者) | 物理応物専攻 | 修士1年 | 外崎真広 |
(連携研究者) | 物理応物専攻 | 修士1年 | 中村友彦 |
(連携研究者) | 応用物理学科 | 学部4年 | 鈴木裕一郎 |
(連携研究者) | 物理学科 | 学部4年 | 吉川真生 |
- 研究成果概要
カオティックビリヤードレーザーを舞台に、乱流状の複雑な共鳴波動関数と予測不可能な光線軌道の対応を研究した。光線軌道が完全カオスとなるような微小光共振器の場合、光線軌道のエルゴード性を反映して、すべての共鳴波動関数の重なりが大きいことを明らかにした。これに対して、光線軌道が予測可能な可積分微小光共振器では、共鳴波動関数は局在するため、重なりが小さいことを明らかにした。共鳴波動関数はレーザー媒質を通じて相互作用を及ぼすが、その大きさは重なりによって決定される。このため、可積分微小光共振器では、共鳴波動関数は別々の場所に局在し、レーザー発振モードはマルチモードとなる。これに対して、完全カオスビリヤードレーザーでは単一モード発振となることが明らかとなった。