表題番号:2016B-133 日付:2017/04/03
研究課題歯を介した骨導音によるコミュニケーションの高度化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 及川 靖広
(連携研究者) 理工学術院 助教 池田雄介
研究成果概要
 これまで申請者は,歯を介した骨伝導に着目し,小型で装着が容易な歯骨伝導デバイスの開発と歯骨伝導音の基礎的な聴感特性の把握を行い,コミュニケーションエイドとしての利用の可能性が十分あることを確認してきた.本研究では,空間を伝搬する音の集音方法、残響の影響の軽減に関して検討を行った.具体的には,これまでの研究成果に基づき頭部周辺の音の伝搬解析とそれに基づいた集音処理のための技術,低遅延な残響感抑圧手法を確立した.それにより残響の影響の少ない集音が可能であること,音の明瞭性,自然さが向上することを確認した.今後は実用化を目指し研究をすすめる所存である.