表題番号:2016B-104
日付:2017/02/21
研究課題環境発電の不安定な微小電力で永続動作する超低エネルギー・ロバスト集積回路設計技術
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 基幹理工学部 | 教授 | 戸川 望 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 教授 | 木村晋二 |
- 研究成果概要
本研究では,集積回路設計において,動作変動があってもロバストに動作を続ける回路設計技術の構築を目標に主に以下の2点について取り組んだ.
まず第一に回路動作を複数の「シナリオ」として実現し,回路動作中に遅延の変動を監視し,遅延変動があった場合には適切な「シナリオ」に回路動作をスイッチし,常に「最適なシナリオ」で動作する回路設計技術を構築した.
続いて第二に,回路の経年劣化現象,特にNBTI(Negative Bias Temperature Instability ; 負バイアス温度不安定性)に注目し,経年劣化を考慮した回路設計技術を構築した.回路中の最適箇所をパワーゲーティングすることにより,経年劣化による遅延変動量を小さく抑えることに成功した.