表題番号:2016B-099 日付:2017/04/03
研究課題生命保険における均衡理論に基づく保険料計算原理の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院商学研究科 助教 大塚 忠義
研究成果概要
 伝統的な保険料計算方法は収支相等の原則と大数の法則を基礎としている。これは供給者の理論であり、需要者の効用について考慮していない。
 提案する計算原理はこれを改め均衡価格理論に基づくものとする。また、収支相等の原則には利益項目が含まれていないため、実務では発生率にマージンを加えることにより利益を計上している。しかし、この手法ではリスクと収益性の関係は整合的とはいえない。
 このために発生する問題を計量化し問題解決の必要性を示すとともに、実務で活用可能な計算手法として、保険契約を保有するために必要なコストを費用と認識し、それらを明示的に加算する方式を提案した。