表題番号:2016B-070
日付:2017/04/09
研究課題1930年代以降における日中児童の戦時動員をめぐる比較研究:戦争体験の多角的検証
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 小林 敦子 |
- 研究成果概要
本研究においては、1930年代以降の中国及び日本の子どもの戦時動員に焦点を当て、戦争体験の多角的検証を行うことを、課題として設定する。
具体的には、①少年少女の戦時動員の実態(兵隊、戦場の慰問、勤労動員)、②戦後社会と少年兵・戦災児童について検討する。この場合、比較研究という見地から中国及び日本だけでなく、日本軍占領下の地域(マレーシア、シンガポール、香港、台湾)における戦時動員についても検証する。
これまで日中戦争時期の少年少女の戦時動員に関わる研究は、必ずしも十分ではなかった。そのため、本研究においては、主に資料の掘り起こし(オーラルヒストリーを含む)をしながら、少年少女の戦時動員の実態を検証することに重点を置いた。
また研究成果の発表及び研究交流のため、国際ワークショップ 「International Workshop on Women and Children under Japanese Occupation in East Asia from the Viewpoint of Life-story」を開催した(2017年3月27日、早稲田大学、パネリスト:マレーシア:維新学院・Lee Xiao Shiang、香港バプティスト大学:張慧真、早稲田大学・孫佳茹)。